会社がない!

目が覚めたら、会社がなくなっていた。その世界は、幸せか不幸せか?

残された道

残された家族のことを思うと、自死の選択はありえなく、働くしかないという結論に至る。

 

そのためには、早く病気を治して社会復帰せねば!

私は両手で頬を叩いて喝を入れる。

 

でも、オレは本当に病気なのか…。

私はどうしても自分の頭がおかしくなっていると思えない。

 

「どうすりゃ、いいんだ」

私は途方に暮れて、天を仰ぐ。

 

自分が病気であったらいいのに、と初めて思った。

病気ならば、治療という努力の方向性が見える。

 

しかしそうでないとすれば、なにをどう努力していいのかわからなくなる。

おかしくなっているのは、自分ではなく、努力では変えようがない領域、つまり今いる世界にあるからだ。

 

そうなると、残された道はひとつしかない…。

 

〈続く〉

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