会社がない!

目が覚めたら、会社がなくなっていた。その世界は、幸せか不幸せか?

最悪の選択

夢から覚めても、記憶にないショッキングな出来事の数々が揺るぎないものとなった今…。

自分の頭がおかしくなったにしろ、そうでないにしろ、私はこの現実に対処する選択を決めなければいけないと思った。

 

まず、思った選択。

それは、自死であった。

 

自死の誘惑に駆られたのは、今回が初めてではない。

 

というか、一週間に一度はある。

 

とくにその症状が出るのは、日曜日の夕方から月曜日の朝にかけての時間帯だ。 

いわゆる「サザエさん症候群」である。

 

心配症な私は、思春期の頃から考えすぎる癖がついた。

その癖は大人になってますます強まり、あらゆるものを悲観的にとらえるようになった。

 

その結果、慢性的ともいえる、晴れない苛立った気分に悩まされるようになったのである。

 

しかし、今回の気分は、これまで味わった苦痛を遥かに凌ぐ重症である。

 

未来を乗り切る自信は微塵もなく、今すぐに死にたい衝動に駆られる。

 

だが、残される子どもや妻、両親を思うと、そんな身勝手は許されるはずもない…。

 

そのふたつの思いの板挟みで、私は気が狂いそうになる。

 

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